親が死ぬということ18 人間なかなか死なないもの

★☆★人間なかなか死なないもの★☆★

ひとまず父に話を聞かないと先に進まないと思い、出張のついでに父の見舞いに行った。しゃべれるかどうか分からない不安があるが、父の意思を尊重したいと思った。病院に行くと今日は絶好調のようで、どこがこれから死ぬ人間なのか全く分からない状態となっている。春休みまで十分に持つのではないかという気持ちになったが、そうは言っても予断を許さない状態であるのは間違いない。

今回話をしている中で父が言った言葉

「人間なかなか死なんもんだな」

人から相談を受けることがある。辛くて死にたいなんていう人もいる。そういう時に私は「人はそう簡単に死ぬもんじゃない、死ぬ気でやればきっと先は開ける」と言う事がある。まさに死が見えた人間にこういった言葉を言われると私の考えていることはあまり間違いではないと思った。ナイス父ちゃん。

とにかく辛いらしい。辛さは分からないが、私が慢性疲労的にダルイダルイ言っているよりも辛いことは間違いないと思う。本人は口に出しては言わないが、もう勘弁して欲しいと思っているかもしれない。そういう中「春休みまで元気にいけそうだね」と言ったことはもしかして酷いことを言ったのかもしれない。人の気持ちは分からないものである。人から相談を受ける時に「私はあなたではないのですべての気持ちは分からない」ということがあるがまさにこの状態である。更に人間嘘をつくことがあるので、仮に意思表示してもそれが本当のことであるかは分からない。最後は自分の判断が正しいと信じてその道を進むしかないのである。