// アドセンスAMP

広告

カメラがあるから乗り越えられる悲しみ

1月の間に連載してきた「親が死ぬこと」の番外編です。
所々脚色していますので、本気にとるか、半分くらい冗談にとるかは読み手にお任せします。
1/28早朝弟から父が他界した連絡を受けて、出発の準備にとりかかりました。
5分くらいフリーズした後とった行動は・・・カバンにカメラを入れること。
カメラは私の精神安定剤でもあり、現実逃避できる唯一の薬です。
雪で新幹線が遅れているので、何があっても通夜に間に合うような時間を予約したので、電車の乗り継ぎは皆猛ダッシュで、一人欠けてもいいやの勢いで新幹線に飛び乗りました。
幸い一人も欠けずに東京を出発しました。
新幹線に乗って一番の楽しみは富士山を撮ることです。
雪が、雪がとテレビで言っていたので、半分諦めていましたが、いやいやそんなことはない、転勤してから最高の富士山を拝むことができました。
IMG_0357.jpg
父の遺影のバックは富士山でした。
弟に尋ねると死ぬ前に富士山に登りたかったと言っていたので富士山にしたとのこと。
きっと父の思いがこれだけの富士山を私に見せたのでしょう。
雪で遅れている区間はいつもの関が原。
突然の雪景色に子どもたちはびっくりでした。
IMG_0366.jpg
毎回気になるのが、車体から「シャリ、シャリ」という音。
雪がこすっているのかと思いましたが、線路にはそんなに降り積もっていません。
でもなんかあたってる音がします。
そこでカメラのシャッタースピードを最短の1/2000にして撮影。
IMG_0384.jpg
線路の横から水らしきものが飛んでいます。
これは塩化カルシウムの入った水なんでしょうかね。
やっと正体が分かってスッキリしました。
通夜の後、朝方まで父のそばにいました。
どうしても耐え切れないのが、祭壇にあるたくさんの花々。
どう見ても私に撮影してくれと言わんばかりに並べている。
通夜の夜中、私が耐え切れたのは実はこの花達のおかげかも知れない。
悲しくなってきたら、脳内でエア撮影。
ここから撮って、ライトはこっちから持ってくるといいかなとか、
一晩中エア撮影してましたよ。
ちなみに私が死んだ時は、私の撮影した花の写真を並べて欲しいのね。
そして参列者の方々に一枚づつ持って帰って欲しい。
なんてことも考えましたが、生きている間に自分の葬式用として写真を整理しとかんなあかんな。
IMG_0443.jpg
それでも我慢できずに撮影したんだけどね。
なんだか知らないけど、顔認識が勝手に認識するんだよぉ。
帰って拡大して見たけど、やっぱ写っていないよな父の姿。
葬式の時に軟式のボールを見て、バッティングセンターに行きたくなりました。
明るいうちに行きたかったのだけれども、区役所やら回ってたら真っ暗になりました。
暗くなると目が見えないので、行くのやめようかと思いましたが、子どもたちが食らいついてきたので行くことにしました。
IMG_0459.jpg
知っている人は知っていて、知らない人は知らないという小倉が自慢できる三萩野バッティングセンター。
学生以来久しぶりに足を踏み入れました。
IMG_0556.jpg
現在最高球速230km/hr。
新幹線よりも遅い・・・と弟が突っ込み。
年に1回はテレビに出ている気がします。それも全国放送。
直近ではフジテレビ系の番組「ほこ×たて」で、カシオのデジタルカメラ ハイスピードエクシリム「EXILIM EX-ZR200」が登場し「ほこ×たて」対決を行いました。
これ見てEXILIM EX-ZR100買っちゃたんだよな。
珍百景にも登録されてんだな。
IMG_0540.jpg
今となっては懐かしい腕相撲ゲームの「ARM CHAMPS(アームチャンプス)」。
子供がやりたいと駄々をこねるのでやらせました。
IMG_0563.jpg
小文字山からの月。
1/31。東京に戻ります。
空が黄色いのよ。昨日も黄色かったのよ。
葬式の日は青々してたのに。
IMG_0574.jpg
遠くが霞んでいるのよ。
きっと中国からの汚染物質だわ・・・
長男はアレルギーのため、2日前からティッシュとお友達になっていました。
新幹線に乗って気になっていた新山口駅から見える、汽車をぐるっと回転させるあれ。
IMG_0595.jpg
最後に富士山。
こっちも霞んでいたのよぉ。
IMG_0613.jpg
忌引きで休んで初日の出勤。
「大変だったね」と多くの人から言われると、なんか大変だった気になってきます。
私もご不幸があった人に「大変だったね」と言っていましたが、「大変だったね」と言われると気が滅入ってきます。
天邪鬼なのかな。
悲しく辛い反面、私には現実逃避出来るカメラがあったので、祖母や弟よりもダメージは小さいと思います。
いろいろと御心配かけますが、大丈夫・・・だと思います。
写真の雰囲気が変わったと感じた時がヤバイかな。

当ブログに掲載されている画像等の無断転載(コピー等)はご遠慮下さい。画像使用につきましては「画像使用について」を一読ください。
このウェブサイトには、不正確または不完全な情報が含まれている可能性があります。記載された情報によって生じた損害などについては、一切の責任を負いかねますので、ご理解ください。
当サイトはGoogle AdSense・Amazon・楽天市場の宣伝プログラムを使用しています。

Amazonでのお買い物はこちらから
楽天市場でのお買い物はこちらから
Amazon欲しいものリスト