五月のどこまでも青い空を見上げていると、じっとしていられなくなるのがカメラ好きの悲しい性というものです。
今日はお天気が抜群に良さそうだったので、光に透ける美しい花びらを脳内で妄想し、気がつけばカメラを首から下げて家を飛び出していました。
今回は、都内近郊で美しい花々に出会える3つの隠れた名所を巡った、贅沢な撮影記をお届けします。
下町の隠れ家宮廷庭園――足立区「青和ばら公園」
スタート地点は、つくばエクスプレスの青井駅から徒歩2〜3分という、驚異的なアクセスの良さを誇る青和ばら公園です。

ここからの移動は、まず綾瀬駅まで歩き、そこからバスに乗って新小岩駅を目指します。
この路線バス、1時間に4本ほど運行されていて待ち時間がほとんどありません。
移動手段としてのコスパもタイパも最強です。
しかも、バスが停留所に止まる際、乗降しやすいように車体を左に傾ける「ニーリング(車高調整機能)」の動きに遭遇し、一人で心の中で「おお、ハイテク!」と感動していました。

荒川河川敷を染める赤の衝撃――江戸川区「平井運動公園」
新小岩駅に到着後、ここからはお散歩がてら徒歩で目的地へ向かいます。
平井大橋の上まで来ると、眼下に鮮やかな赤色の景色が見えてきて、俄然テンションが上がります。
続いて向かったのは、ずっと気になっていた平井運動公園のポピー畑です。

撮影を満喫した後は、小松川三丁目バス停まで歩き、バスで葛西駅へ。
そこから東京メトロ東西線に揺られて南行徳駅へと移動します。
水再生センターの上に広がる秘密の森――市川市「いこいの広場バラ園」
南行徳駅から少し歩き、いよいよ最後の目的地に到着です。

ここは一つのテーマで統率されているというより、それぞれのエリアが自由に「バラバラ」に配置されている印象を受けます。
バラ園だけにバラバラ、なんてダジャレを言っている場合ではありませんが、写真好きとしては、その少し雑多な空間から自分だけの主題を見つけ出し、背景の色彩という副題とパズルのように合致させていく作業が最高に楽しいのです。
ボランティアの方々が、ひとつひとつの個性を最大限に引き出そうと、深い愛を持って育てられていることが写真越しにも伝わってきました。
たくさん歩いた帰り道、市川塩浜駅まで歩いて行く足取りは、心地よい疲労感とともにどこか軽やかでした。
(了)

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