【我輩は猫である】頼むから飛び出さないで!!
我輩は猫である。
我輩の辞書には「危険」と言う文字はない。
ん?
道路の向こうに面白そうな物があるニャン。
行ってみるニャン。
なんかオヤジがこっちを見てるニャン。
・・・猫がいるぞ
何か道路の向こうに渡りたそうにしている。
頼むから渡らないでよ。
夜とはいえ、交通量は多いから…
信号が変わってから行こうよぉ
このオヤジの目の前で渡るのいやだニャン。
ちょっと離れてみるニャン。
ブン。ブーン。ブンッ!
よしっ!今だニャン。行くニャン!
それ!
って、おっと危ないニャン!
一旦戻るニャン!
・・・おっ!あっ!あ”!
危ない。もう少しでスルメになるところだった。
昔轢かれた後の猫を見たことがあるんだよ。
もう、二度と見たくないんだよぉ。
頼むから、行かないで!
ムーン。
あのオヤジまだこっちを見てるニャン。
もう少し離れてみるニャン。
ブン。ブーン。ブンッ!
行くニャン!
・・・おっ!あっ!あ”!・・・
なんとも言えない空気の中猫は道路を突っ切った。
ホッ!無事行ったよぉ
おっ!信号が青になった。
渡ろう。
ん?あの猫がこっちを見ている。
また、あのオヤジニャン。
こっち見てるニャン。
ん?何か言ってるニャン。
・・・命を粗末にするなよっ!
我輩は猫である。
都会に生きる猫である。
こんなことでは死なない。
生きるために生きる。
それが、都会に生きる我輩に与えられた使命。
・・・と、猫が言ったか知らないが
頼むから、飛び出さないで!!
少なくとも俺の前で!?
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