だるさと倦怠感、その違い
「だるいなぁ」と口に出せるときは、まだマシなんです。
けれど「倦怠感」となると、それすら言う余裕がない。じわじわと身体にまとわりついて、何もする気が起きない——そんな感覚です。
私自身、昔からだるさは感じていたものの、明確な「倦怠感」に苦しんだのはここ数年のことです。
コロナ後の第一波:半年続いた倦怠感
最初に強い倦怠感に襲われたのは、2年前に新型コロナウイルスに感染したあとでした。
仕事から帰って、食事をして、風呂に入るだけで精一杯。あとはもう、横になってやっと回復する——そんな毎日。
不思議なことに、休日にはなんとか動けていたのですが、平日はとにかく厳しかった。
体重も10kg以上減りましたが、その後、少しずつ回復し、なんとか通常の生活に戻ることができました。
2度目の倦怠感:2月から
今年の2月頃から、また倦怠感が強くなり、今度は平日だけでなく休日も起き上がれない日が出てきました。
原因として思い当たるのは、中性脂肪の薬をやめたこと。
体重が落ちすぎたために薬を中止し、食事制限もしつつ体重を戻そうとしたものの、なかなかうまくいきませんでした。
その時の詳細はこちらに書いています:

体重を少し戻しても、倦怠感は改善せず。これはもう医師に相談すべきだと思い、病院へ行くことにしました。
内科受診と睡眠薬の処方
病院探しはGemini(GoogleのAI)に相談し、会社帰りに寄れるクリニックを選択。
倦怠感の原因として、貧血・甲状腺・うつなどが考えられると教えてくれました。
実際、医師にも同様の説明をされ、血液検査を実施。
結果は後日でしたが、その場で処方されたのは以下の2種類の睡眠薬:
マイスリー(ゾルピデム):眠気を強める薬
クービック錠(ダリドレキサント):覚醒を抑える新薬
説明によれば、「体の中にある“眠たいボール”を大きくし、“起きたいボール”を小さくする」組み合わせとのこと。
クービック錠とは?
2024年12月に発売されたばかりの新しい不眠症治療薬。
特徴は以下の通りです:
- 依存性・耐性が少ない
- 半減期が短く、翌朝に眠気が残りにくい
- 後発薬がなく、薬価は高め
一方、マイスリーはジェネリックでコストは抑えられます。
効果とこれから
服用後、これまで午前4時に目が覚めていたのが、5時頃まで眠れるようになりました。二度寝も可能に。
以前、レンドルミンを試したときには「倦怠感が残る感覚」が強かったのですが、クービック錠はそれがマイルド。
“けだるさ”はあるけど、嫌な残り方ではない印象です。
とはいえ、新薬で高価なため、長期的には難しいかもしれません。
しばらくはこのまま経過を観察し、次回の通院で再度相談する予定です。
倦怠感の原因は「睡眠不足」かも
今回の体験を通して感じたのは、「質のよい睡眠」が想像以上に重要だということ。
何となく体調が悪い、毎日がつらい……そんな方は、一度“眠り”を見直してみてください。
(続)
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